2019/07/25

組手入門(8)

組手入門 (8)ゴールはどこか

 
剣の道では「一眼二足三胆四力」という。
「使用法」の稽古をして、
間合いを見切る「眼」と相手の出を待つ「胆」を養いつつ、
身につけた技を実際に発揮しようと思えば、
「足」に象徴される動きのスピードと「力」を身につけておきたい。
 
躾道館には、
「嫡流真伝中国正派拳法」と並ぶもうひとつの大きな柱、
「太氣至誠拳法」があるが、
武術の経験のない人には、
まず嫡流真伝中国正派拳法からやってみたらどうですか、
という提案をしている。
首席師範が修業してきた順番通りに学ぶのを
オススメしているのはなぜかというと・・・。
 
立禅と這いに代表される太氣拳の稽古をすると、
体の動きと力の次元が変わってくるのを実感するようになる。

さて、ここで例え話。
自動車にどれだけポテンシャルの高いエンジンを積んでいても、
地図がなかったら、目的地にいち早く到着することはできない。
超高速で走れるF1カーに乗っても、
コースを読めなければ、トップでゴールすることはおぼつかない。


立禅と這いは、いわば自分の体が
乗用車からF1マシンに置き換わるような稽古だ。
それによって、新しい体をつくり、反応をつくり、
第六感まで研ぎ澄ましたとしても、
そのときに自分から出てくる技が、何もなかったら?
いったい、どういう闘い方ができるというのだろうか。
「体は出来ている。好きにやりなさい」と励ます?
・・・こういうスタイルを、第1回でプールに投げ込む方式と名付けた。
(人によっては有効だが、即挫折の危険も伴う)

とはいうものの、逆もまた真である。


いくら「使用法」を全て記憶しても、瞬時に体が動かなければ、
たとえ間合いが見切れてもその瞬間に反応できなければ、
せっかくの「使用法」が使えないことになるから。
 
躾道館の門をたたき、太気拳から始めたい、と言って、
使用法を横目に見ながら太気をメインに稽古している者もいた。
おもしろいことに、そういう人もやがて、使用法をコツコツ稽古するようになる。
「『使用法』って、やっぱり使えますよね」と言いながら。


だから、もうどちらから入っても、結局は同じことではある。
嫡流真伝中国正派拳法と太氣至誠拳法は車の両輪。
 
「使用法」という技が身についた、最高性能の体。

 それが、躾道館の理想とする姿である。


(組手入門・終わり)


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2019/07/24

組手入門(7)

組手入門(7) 組手でどうふるまうか

 
組手の中で何をすればいいのか。
 
自分から攻撃をしかけていくと何が起こるのか。
相手の攻撃を待ってカウンターをとろうとすると何が起こるのか。
組手の中で「使用法」のパターンを存分に試してみてほしい。
 
組手=自由組手、のように書いてきたが、
はじめは約束組手から。

躾道館の稽古では、それぞれの習熟度に合わせて、
いろいろな約束組み手を行う。

おもしろいのが、こども対大人の場合。
こどもは攻撃し放題、大人は捌くだけ、とする。

反撃が来ないからこどもはのびのび攻撃でき、
大人はこどもの放つ軽いけれどスピードのある連発技に
鍛えられる。
 
組手の稽古をしていく中で、
慣れて来たときに気を付けたいのは、
勝ちたがらないことだ。

それよりも自分の流派のエッセンスを
体現できているか、どうか。

上級になればなるほど、
そういうところに意義を見いだしてもらいたい。

道場組手で、
後輩をたたきのめして強さを見せつけるようなのは、
ちょっといただけない。

自分の強さを最大限に発揮すべきは、
自分より強い者と対したときである。
 
ある大会の来賓挨拶にあった、
“良い試合ができるのは、
相手のおかげであることを忘れないように”
ということば。

お互いが敬意をもって相対することを
稽古の時から心がけていかなければならない。

それがなければ、武術はやすやすと暴力になりさがる。

 
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2019/07/23

組手入門(6)

組手入門(6) 逃げずに外す

・相手の攻撃を100パーセントでもらわない
 位置とタイミングで自分の攻撃を出す。

・相手の攻撃を出させない位置から、
 自分の攻撃を出す。

 というのが「使用法」のパターンである。

「もらわない」「出させない」と同時に、
自分は攻撃を出して思いを遂げる。

「もらわない」だけであれば、
対象から離れれば離れるほど良いことになってしまう。

「使用法」のアタマでは、自分はいつも、
対象物に攻撃が入れられるところに位置をとらなくてはならない。

正面は外すが、逃げない。

そういう距離感をつかむこと。
「間合い」の感覚を研ぎ澄ますための稽古でもある。(つづく)

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2019/07/22

組手入門(5)

組手入門(5)カウンター

 
人間の本能である防御。

誰しも、「ぶたれる!」と思えば手で避けようとする。

そこで、櫻公路先生曰く、

「(相手の攻撃を)受けるだけの
時間的余裕と腕前があれば、攻撃しろ」。

 
「使用法」の内容は、
格闘技でいうカウンター攻撃の技術が
主になっている。

カウンター攻撃の弱点は、
相手の攻撃を捌ききれなかった場合
(つまり、カウンターに失敗したとき)、
きちんと防御したときよりも
ダメージが大きい、ということ。

ここで重要なのが「体捌き」だ。
 
「使用法」的なアタマでは、
捌ききれなかったときに
ダメージ100%の位置に自分がいなければよい、
と考える。

前に出るが、正面は外す。

体捌きは、
使用法に入る前の初学者が
一番はじめに教わることで、
「使用法」を行う上で最も大事な動きである。
(つづく)

 
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2019/07/21

組手入門(4)

組手入門(4)本能を超えて


武術の稽古の神髄は、
“本能のままに”攻撃・防御をすること・・・ではなくて、
“本能を超えて”洗練された攻防のコツを学ぶ
ことである。

それらのコツには、
先人が体を張って有効性を検証済みである、
という保証書が付いている。

本能を否定することはできないし、
消し去ることはできない。
生き物が生きるために
必要だから備わった能力が本能だから。
 
人はどうしていいか対処法がわからないものに
恐怖を感じるという。

組み手で生じる「恐怖」といえば、
実はつきつめれば、
「相手の攻撃をもらうのがいやだ」
「痛い思いをしたくない」
の二つに尽きるのでは?
 
だとしたら、それぞれ
「相手の攻撃が当たらない場所を
 見極める能力(間合いの感覚)」
と、
「相手の攻撃を真正面で受け止めない能力(体さばき)」
を得ることによって対処は可能だ。

このふたつを身につければ、
いやな思い、痛い思いをする確率が格段に減る。
 
「使用法」は、

・自分の攻撃は当たるが相手の攻撃を100パーセントでもらわない位置とタイミングで自分の攻撃を出す。

・相手の攻撃を出させない位置から、自分の攻撃を出す。

・・・というパターンの宝庫である。
 
こういう準備をきちんとすれば、
組手の練習に対する不安は、
以前とはまったく違ったものになる。

(つづく)

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2019/07/20

組手入門(3)

組手入門(3)恐怖心を克服する方法はあるか

 
恐怖心は本能である。

恐怖心あればこそ、
技術を学び身につけ、
体が動くように訓練し、
光よりも速い意識を研ぎ澄まそうと稽古する。

澤井先生は稽古の時、
「腕の一本や二本、
目玉のひとつやふたつ・・・」くれてやれ、
と叱咤なさった。

澤井先生、櫻公路先生は、
戦争中には中国大陸にいて
命のやりとりを経験してきた方々である。
そもそもの前提が違う。

ありがたいことに平和な時代に生きている我々が、
どのような形で、
土壇場で通用する不動心を養成していけるのか。

命のやりとりとは比べるべくもないけれども、
試合や道場組手の場に身をおいてみて、
自分が本当に恐怖していることはなにか、
わかることがある。
 
「恐怖心」の克服。

ある人は、怖いものからは距離を取る。
それは賢く、現実的な方法だ。

恐怖の対象に対して、
もっと積極的に対応したいと考えるならば、
「使用法」の考え方は有効な方法である。

それは、

“相手に近づくが、正面を外す”

ということである。

(つづく)

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プロフィール


2019/07/19

組手入門(2) 

組手入門(2)恐怖心はあったほうが・・・

 
まだなんの技術も身についていない段階で、
組手をやりなさい、というのは
「泳げない人をプールに放り込む」方法と同じようなこと。
それは指導者不要の方法論ではないだろうか。

そのようなやり方でも
達者に泳げるようになる人がいる一方で、
水に対する恐怖だけが深く刻まれて、
二度と水には近寄りたくないと思ってしまう人も作ってしまう。
 
恐怖心。
それを克服していくのが武術なのだが、
では、生まれつき恐怖心のない人、
薄い人が強いのだろうか。

そうかもしれない。

ただ、そういう人は、もしかすると
技術が向上しにくい、かもしれない。

“怖い”から、
前もって準備をする、研究する、方法を模索する。

そこに技術の向上が生まれるのだから、
怖い、ということを知っている人のほうが、
武術を追求するのに向いている
・・・とは言えるかも知れない。(つづく)

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2019/07/18

組手入門(1) 

組手入門(1)ゴールに見合ったスタートを

 
泳げない人をプールに放り込んで泳げるようにする

・・・という方法論を支持する人は
今どき少なくなっただろうが、
何もわからないまま
闇雲に体を動かし続けることの中から
合理的な体の使い方をつかもう、
・・・というやり方は確かにあって、
昔からそうやって泳ぎを覚えた人はいた。
 
ところで、

“泳げる” ということと、
“競泳で通用するような泳ぎができる”

というのは、細かく言うと違うことなので、

もし競泳をやりたいと思うのなら、
はじめから
「基本泳法で泳げる」ようになる方法で始める
のがベストの選択だ。
 
組手で通用するような動きを初手から学ぶには、
嫡流真伝中国正派拳法「使用法」が最善、最短の道
であると躾道館では考える。

「使用法」で学べることのひとつは、
直線の攻撃に対して、
自分がどのように動けばいいのか、
という方法論である。(つづく)



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2019/07/13

前に出る勇気

一歩前に出られるかどうか。

後ろに下がることは、教えられなくてもできる。

一歩前に出られるかどうか。

ぶつからないで前に出るために角度を変えて入る。

それが、「使用法」。

ひとつずつ、練習して、

前に出る胆力を養い、間合いの感覚を磨く。

武道家の必修科目と言っても過言ではない。

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2019/07/12

興味を持つことから

興味本位でいいのではないか。

やってみるまでは、なにごとも自分の知らない世界なのだから。

「興味を持った」。それが大事なことなのではないか。

できるかどうかわからないとか、続くかどうかわからないとか、

そんな不安から始めることを躊躇するのはもったいない。

1回でも2回でも、やってみてから判断すればいい。

三連休に、新しいことに挑戦してみてはどうでしょうか。

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                             (太極拳教室は予約不要です)


          首席師範・小林直樹          太極拳教室・小林宏美
       
2019/07/12

先生に会いに行こう

弟子にとって師匠は最強のパワースポットである。

稽古に行くと技術が進歩するだけでなく、エネルギーをチャージできるような気がする。

さあ、今週も、稽古に行こう。

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                                               櫻公路一顱先生
2019/07/11

イメージトレーニング

イメージトレーニングとは

動きを目で見るだけでも、動作にかかわる脳が働く、そのしくみを利用するトレーニングである。

良い動きを見た直後は、自分の動きも良くなる経験はないだろうか。

自分の理屈で体を動かして行き詰まっているとする。

達人の動きは、おそらく行き詰まっている人の理屈とは違う次元で動いている。

それを、どこがどういう順番で動いて・・・ということではなくて、動きそのものを直観する、ただ見る、絵で捉える・・・そんなことをする、いわゆる見取り稽古というものだ。

「黙念師容」ということばも、一種のイメージトレーニングのススメである。

ただし、そのイメージは正しいか?

そのイメージは、正確か?

人間、目の前にあるものでも、思い込みで見てしまうものである。

カメラのレンズのように全てを等しく捉えることは難しく、
人は無意識に取捨選択して見ているものだ。

人は、あたりまえに見ていて、あたりまえに見ていない。

そのイメージは、正確か。

そのイメージは、正しいか。

まずは目指すところを正しく見ることから、稽古は始まる。

10時間映像を見ることより、
一ヶ月に一度でも、実際に会って指導してもらうことの効果は言うまでもない。

そうすることで、イメージは強化され、映像の見方も深まる。

個人指導のお申し込みは、こちらまで。

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2019/07/09

2019年7月稽古日程

7月6日・13日・20日・27日(土)
7月7日・14日・21日・28日(日)

午前9時~11時
場所:雑司が谷みみずく公園


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