2019/07/24

組手入門(7)

組手入門(7) 組手でどうふるまうか

 
組手の中で何をすればいいのか。
 
自分から攻撃をしかけていくと何が起こるのか。
相手の攻撃を待ってカウンターをとろうとすると何が起こるのか。
組手の中で「使用法」のパターンを存分に試してみてほしい。
 
組手=自由組手、のように書いてきたが、
はじめは約束組手から。

躾道館の稽古では、それぞれの習熟度に合わせて、
いろいろな約束組み手を行う。

おもしろいのが、こども対大人の場合。
こどもは攻撃し放題、大人は捌くだけ、とする。

反撃が来ないからこどもはのびのび攻撃でき、
大人はこどもの放つ軽いけれどスピードのある連発技に
鍛えられる。
 
組手の稽古をしていく中で、
慣れて来たときに気を付けたいのは、
勝ちたがらないことだ。

それよりも自分の流派のエッセンスを
体現できているか、どうか。

上級になればなるほど、
そういうところに意義を見いだしてもらいたい。

道場組手で、
後輩をたたきのめして強さを見せつけるようなのは、
ちょっといただけない。

自分の強さを最大限に発揮すべきは、
自分より強い者と対したときである。
 
ある大会の来賓挨拶にあった、
“良い試合ができるのは、
相手のおかげであることを忘れないように”
ということば。

お互いが敬意をもって相対することを
稽古の時から心がけていかなければならない。

それがなければ、武術はやすやすと暴力になりさがる。

 
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2019/07/23

組手入門(6)

組手入門(6) 逃げずに外す

・相手の攻撃を100パーセントでもらわない
 位置とタイミングで自分の攻撃を出す。

・相手の攻撃を出させない位置から、
 自分の攻撃を出す。

 というのが「使用法」のパターンである。

「もらわない」「出させない」と同時に、
自分は攻撃を出して思いを遂げる。

「もらわない」だけであれば、
対象から離れれば離れるほど良いことになってしまう。

「使用法」のアタマでは、自分はいつも、
対象物に攻撃が入れられるところに位置をとらなくてはならない。

正面は外すが、逃げない。

そういう距離感をつかむこと。
「間合い」の感覚を研ぎ澄ますための稽古でもある。(つづく)

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2019/07/22

組手入門(5)

組手入門(5)カウンター

 
人間の本能である防御。

誰しも、「ぶたれる!」と思えば手で避けようとする。

そこで、櫻公路先生曰く、

「(相手の攻撃を)受けるだけの
時間的余裕と腕前があれば、攻撃しろ」。

 
「使用法」の内容は、
格闘技でいうカウンター攻撃の技術が
主になっている。

カウンター攻撃の弱点は、
相手の攻撃を捌ききれなかった場合
(つまり、カウンターに失敗したとき)、
きちんと防御したときよりも
ダメージが大きい、ということ。

ここで重要なのが「体捌き」だ。
 
「使用法」的なアタマでは、
捌ききれなかったときに
ダメージ100%の位置に自分がいなければよい、
と考える。

前に出るが、正面は外す。

体捌きは、
使用法に入る前の初学者が
一番はじめに教わることで、
「使用法」を行う上で最も大事な動きである。
(つづく)

 
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2019/07/21

組手入門(4)

組手入門(4)本能を超えて


武術の稽古の神髄は、
“本能のままに”攻撃・防御をすること・・・ではなくて、
“本能を超えて”洗練された攻防のコツを学ぶ
ことである。

それらのコツには、
先人が体を張って有効性を検証済みである、
という保証書が付いている。

本能を否定することはできないし、
消し去ることはできない。
生き物が生きるために
必要だから備わった能力が本能だから。
 
人はどうしていいか対処法がわからないものに
恐怖を感じるという。

組み手で生じる「恐怖」といえば、
実はつきつめれば、
「相手の攻撃をもらうのがいやだ」
「痛い思いをしたくない」
の二つに尽きるのでは?
 
だとしたら、それぞれ
「相手の攻撃が当たらない場所を
 見極める能力(間合いの感覚)」
と、
「相手の攻撃を真正面で受け止めない能力(体さばき)」
を得ることによって対処は可能だ。

このふたつを身につければ、
いやな思い、痛い思いをする確率が格段に減る。
 
「使用法」は、

・自分の攻撃は当たるが相手の攻撃を100パーセントでもらわない位置とタイミングで自分の攻撃を出す。

・相手の攻撃を出させない位置から、自分の攻撃を出す。

・・・というパターンの宝庫である。
 
こういう準備をきちんとすれば、
組手の練習に対する不安は、
以前とはまったく違ったものになる。

(つづく)

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2019/07/20

組手入門(3)

組手入門(3)恐怖心を克服する方法はあるか

 
恐怖心は本能である。

恐怖心あればこそ、
技術を学び身につけ、
体が動くように訓練し、
光よりも速い意識を研ぎ澄まそうと稽古する。

澤井先生は稽古の時、
「腕の一本や二本、
目玉のひとつやふたつ・・・」くれてやれ、
と叱咤なさった。

澤井先生、櫻公路先生は、
戦争中には中国大陸にいて
命のやりとりを経験してきた方々である。
そもそもの前提が違う。

ありがたいことに平和な時代に生きている我々が、
どのような形で、
土壇場で通用する不動心を養成していけるのか。

命のやりとりとは比べるべくもないけれども、
試合や道場組手の場に身をおいてみて、
自分が本当に恐怖していることはなにか、
わかることがある。
 
「恐怖心」の克服。

ある人は、怖いものからは距離を取る。
それは賢く、現実的な方法だ。

恐怖の対象に対して、
もっと積極的に対応したいと考えるならば、
「使用法」の考え方は有効な方法である。

それは、

“相手に近づくが、正面を外す”

ということである。

(つづく)

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