「躾道館」命名の由来について
「躾(しつけ)」という字は、中国伝来の漢字ではなく、日本で作られた和製漢字といわれるもので、たとえば、ほかに山偏に上下と書いて「峠(とうげ)」、人偏に車と書いて「俥(くるま・・・人力車のこと)」などがあります。
この「躾」というなじみのない漢字。これを「び」と読ませるのは、首席師範小林のアイデアです。「“身を美しく”=躾」という文字が、克己心を持って心身両面から自分自身を鍛えようとする美しい人間のありかたを目指す武道の本質にぴたりと合っているのではないかと思ったのです。
また、櫻公路先生、澤井先生の強さを実際に見た上で強く感じていたのは、“正しく強い動きはどこをどう切り取っても美しい”、ということでした。
そのような思いを「躾」の一文字に込め、敬愛する櫻公路先生と澤井先生の強さ・美しさに少しでも近づこうとする“道”を歩むものたちの集まる場所として、「躾道館」といたしました。